Kyosuke Tsujimoto

丁寧に暮らす

なきごとの「メトロポリタン」をトラックメイカーが徹底解説

この記事を見られた方は、なきごとの「メトロポリタン」について、深く知りたいのではないかと思います。今回は、トラックメイカーである私が、メトロポリタンについて詳しく解説をしていきたいとお思います。

記事の信頼性

ここで、記事の信頼性についてご説明しようと思います。私はピアノ・鍵盤歴が24年、トラックメイカーとしては14年活動しており、音楽を言語的に解説する事ができます。ざっとまとめたと下記画像をご参照ください。

別のブログなどでも、以前楽曲紹介をしておりましたので、それ相応に役に立つ情報を発信できるかと思います。是非、最後まで読んでいただければと思います。

なきごと──「メトロポリタン」の概要

なきごとは2018年10月にギターボーカルの水上えみりとギターコーラスの岡田安未2人で結成されたバンドだそうです。出身は東京都との事です。(引用元:こちら

ただ、岡田さんは、2025年末で卒業との情報もありましたので、現在は水上えみりさんのソロプロジェクトになっているといったところでしょうか。(引用元:こちら

元々ギターのお二方で組まれたバンドだったので、音源のフルオケアンサンブルはサポートのメンバーがいらっしゃったのかなと推測します。アンサンブルとして聞く「なきごと」も良いですが、アコースティックギターで聞く「なきごと」も聴けたらいいなと願ったりします。

4つ打ちの心地良いリズムに乗せて

メトロポリタンの最大の特徴は8ビートではなく、4つ打ちのリズム感を主軸に曲が作られているところだと思います。イントロからキックの4つ打ちが入ってきていてAメロで楽器隊が一気に減るところでも4つ打ちのキックは保たれています。

逆にBメロに入ると4つ打ちから「脱却」し、8ビートに近いリズムが刻まれます。ただ、このBメロに関しては、サビで再度4つ打ちに戻るため、あえて4つ打ちではないリズムで刻んでいるのではないかと思います。サビのグルーヴ感を高めるためにしているんだと考えています。

ささやくようなボーカルが特徴

この楽曲に限った話ではないとは思いますが、水上えみりさんのささやくようなボーカルがとても曲とマッチしていると思います。少しハスキーなニュアンスも混じっていて、とても中毒性のあるボーカルだなと思います。

特にBメロの気だるい雰囲気のボーカルの演出は個人的にはしっくりきます。後にくるサビの大きく盛り上がる第一声がかなり高い音域なので、そこにクライマックスを持ってくるために巧みに計算された楽曲構成だと思います。

サビのメロディーがとてもキャッチ―である

更にこの楽曲について深堀りしていきます。何と言ってもこの楽曲をヒットへとたらしめた要素としては、サビのキャッチーさです。耳に残りますよね、この楽曲のメロディー。

理由を私は上記の図のように考えています。まず、サビの第一音がとても高い位置にあるという事です。サビの第一声がBメロと比べてかなり高い位置にあるため、これによって「あ!サビだ!」という印象をリスナーに強く焼き付ける事ができています。計算されたサビ入りだと私は考えています。

曲全体のサウンドメイクについて

曲全体として香ってくるサウンドとしては、とにかく「都会感」があるという事です。メトロポリタンという言葉自体も「大都市」といったニュアンスがあるため、タイトルと曲のイメージが一致している点も面白いですね。

個人的にイメージするのは、大都会の夜道を踊りながら帰るといった情景を思い浮かべる事ができる楽曲だなと思います。

適度に歪んだクランチのサウンドが心地よいですね。イントロのベースが活発に動く箇所も見どころだと思います。

また、ギターの粒立ちが良いのもいいですね。伸ばすところは伸ばし、切るところ切っているところもバンドとしてレベルが高い事が窺がえます。

ギターソロの完成度の高さ

忘れてはいけないのが、ギターソロの完成度の高さです。リバーブを深くかけたギターソロは、どこかシューゲイザー味を感じ、リスナーを都会から一気に深い森へと誘います。

このギターソロを下支えしているドラムの存在も忘れてはなりません。ギターが自由奔放に音を鳴らす間、正確に4つ打ちのビートを刻みます。裏拍はハイハットではなく、ライドシンバルに切り替えているのも個人的には芸が細かくて好きですね。

ファンタジックな歌詞

個人的にエモい要素を持っているのは歌詞だと思います。全体として、浮遊感のある歌詞だなと思っています。どこか、おとぎ話のような雰囲気を持ち合わせているところ見ると、水上えみりのワードセンスの高さが伺えると思います。

特に、サビのこの部分が注目すべきところかなとお思います。

風に吹かれおかしなプラチナ
Sorry.. 許して
今日は星が見えないの
あら…まだ…足りてないわ…

引用元:こちら

私としては、過去聴いてきた中で、同じようなニュアンスを持っているバンドとしては「パスピエ」を挙げると思います。歌詞の不思議感、浮遊感はパスピエのDNAを持っているなとも思いました。非常に面白いアプローチだと思います。

パスピエ側の引き合いに出したのはこれです。この曲と歌詞のニュアンスは近いなと思いました。三角形という曲ですが、この不可思議なサウンドとなきごとの表現したい事は近いのではないでしょうか。

こういう世界観は全然嫌いではないので、なきごとにも頑張って欲しいですね。どんどんこれから売れていって欲しいです。

まとめ

さて、まとめになります。4つ打ちというポピュラーなアプローチからシューゲイザー的な要素を取り入れたキャッチ―で分かりやすい曲だと思います。特にサビでメロディが乱高下するところは個人的にはイチオシポイントになります。

また、後半で述べたように歌詞にパスピエの様なアプローチが含まれていて、とても面白かったです。歌詞の摩訶不思議感は一級品ものだなと思いました。これからも、なきごとは追っかけていこうと思います。以上、池ちゃんでした。

前回の記事はこちら

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